最近引っ越したばかりの友達の家には、流行を意識した気の利いたインテリア小物が、センス良く並ぶ。なんだか携帯カメラで、スナップ写真を撮って、すぐインスタにアップしたくなる様な家。楽しんでいる自分とお洒落な空間を、気軽にいろんな人に見てもらいたい。そんなフォトジェニックに最適な空間...

そんなストーリーをたててデザインしたのは、千葉のエリアに4店舗を構える美容サロン「ROOTS」さんの新店舗。松戸店、千葉店に続き、お声かけをいただき、今回は南越谷店のお店づくりを手がけることとなりました。

デザインのキーワードは「ニューヨーク」と「インダストリアル」。全体はモノトーンで落ち着いた雰囲気にし、壁面の白タイル、インダストル感のあるランプやポップなカラーのチェアーでアクセントを加え、一目でセンスの良さ、かっこ良さを感じさせるデザインに纏めていきました。また約38坪ほどある広い店内を活かし、入り口中央のレジカウンターを境にして、左側の壁面はブラックでクールに、右側の壁面はホワイトで柔らかさをもたせ、ひとつの空間の中に異なる雰囲気を共存させました。またセンスの良さは明らかに見えるデザインばかりではなく、"さりげないお洒落感"をみせることも重要なポイントです。そのひとつとして、白の壁側に設置した黒のセット面の化粧板には、バイブレーション加工を施し、あえて少し荒っぽい、傷の質感をプラス。照明の当たり具合や近くで見たときにあれっと気づく、さりげないディテールを仕掛け、遊び心を持たせています。

シャンプースペースは腰壁で区画を分け、落ち着きと重厚感のある雰囲気に。バックの間接照明は空間を優しく演出し、優雅さの中にも心落ち着く空間となっています。

お店の顔でもあるレジカウンターは、天井にハリウッドランプを配し、華やかさとゴージャス感を演出。来客されたお客様にインパクトを与えます。ステンレス素材のカウンターもまたバイブレーション仕上げにして質感に表情を加えた点もこだわりのディテール。また足元に取り付けた照明は、まるでカウンターが浮かんでいるのように思わせるデザインです。

随所に、インパクトのあるディテールとさりげないディテールを散りばめることで、遊び心くすぐり、思わずインスタにアップしたくなるようなフォトジェニックな空間に仕上がりました。